適用できるケース

カウンセリング

アメリカや台湾などでは、不妊治療のひとつとして卵子提供が一般的になりつつあります。日本では法整備の点で海外より遅れているものの、一部の医療機関では卵子提供を受けることができます。代理出産と違って自身の体から出産するため、法的には明白に自分自身の子どもとなります。また感情的にも自分の子どもという実感を得やすいのが特徴です。卵子提供が受けられる人は、原則として一定以上の年齢の夫婦に限られます。早期閉経などで健康な卵子が得られないことや、重篤な遺伝的疾患を持っていること等が条件になります。こうした夫婦が他の不妊治療を何度受けても効果がなかったとき、倫理委員会の審査を受けたうえで、治療を始めることができます。

まずドナーを探す

卵子提供を受けるには、まず健康な卵子を提供してくれるドナーを探す必要があります。日本では原則として提供者は匿名でなければならず、また報酬は一切認められていません。そのため提供者を探すのが非常に難しいという問題があります。そこで現実には妊娠希望者の姉妹や友人に依頼するケースが多くなっています。なおドナーは40歳未満で、すでに一人以上の子どもを持っていることという条件があります。日本では子どもが15歳以上になったとき、出自を知る権利を認めています。それまでに卵子提供者のことを話すのか話さないのか、あらかじめ十分に考えて、しっかりした親子関係を築くことが大切です。

治療の手順

ドナーが見つかったら、卵子提供を受ける夫婦は医師や臨床心理士のカウンセリングを受けます。複数回の面接や性格検査を通して、治療を受けても問題ないかどうかが審査されます。最終的に治療可能と判定されるまでに、1年以上かかることもあるため、スケジュールには余裕を見ておく必要があります。倫理委員会で治療可能という結果が出たら、ドナーから卵子が採取され、体外で受精した後に母体内へ戻されます。着床後は通常の妊娠・出産とほとんど同じですが、妊娠中や出産後にもカウンセリングが行われることがあります。以上は日本国内で卵子提供を受ける場合ですが、法整備の進んだ海外で治療するという選択肢もあります。身近なところでドナーを見つけられないときには、とりわけ有力な手段かもしれません。ドナーへの報酬を認めている国や、出自を知る権利を認めていない国などがあるので、利用しやすい国の医療機関を選ぶのもひとつの方法です。

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